当院での内視鏡検査
1. 経鼻内視鏡
検査時の苦痛を軽減させることを目的に、経鼻内視鏡を導入しました。咽頭反射はほとんど起こらず、苦痛が少なく会話の出来る負担の少ない内視鏡検査が可能です。
経鼻内視鏡(先端部外径5.4mm)と、NBI(Narrow Band Imaging,:狭帯域光観察)システム
で、検査をsmoothかつより詳細に行えます。
2.大腸内視鏡検査
近年日本では大腸癌が著しく増加しております(女性の癌死亡の原因第1位、男性の癌死亡の原因第3位)。
細径大腸内視鏡(先端部外径9.2mm、軟性部外径9.2mm)という細いカメラで、患者様にとってより苦痛の少ない大腸内視鏡検査を施行できるようになりました。
大腸検査時に炭酸ガス(オリンパス社製UCR)を入れて検査いたしますので、検査後のお腹のはりが減少し、検査後の負担が軽減できます。
3.施行医師
当院では経鼻内視鏡検査は男性・女性医師が行っておりますが、 |
検査担当医 音見 愛
平成11年 徳島大学医学部卒業 徳島大学第一内科入局以後、鳴門病院内科、四国中央病院内科、徳島県立中央病院消化器科医師をへて平成19年より愛媛県立中央病院消化器科 内視鏡室に、平成20年末より徳島県立中央病院消化器科 内視鏡室にも勤務しております。よろしくお願いいたします。なんでも気軽にご相談下さい。
【専門】 内科・消化器内科
日本内科学会内科認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
4.内視鏡洗浄システム
当院では内視鏡洗浄システムを導入し、一検査ごとに確実な消毒を行っておりますので安心して検査を受けていただけます。処置具は滅菌器具(オートクレーブ)を使用し、感染防止対策をおこなっております。 |
検査の費用(健康保険3割負担の方)
胃内視鏡(胃カメラ)
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検査後にお薬を処方する場合がありますので約15,000円程度御用意下さい。
☆一割負担の方は上記の3分の1程度でお考え下さい。
大腸内視鏡(大腸カメラ)
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☆一割負担の方は上記の3分の1程度でお考え下さい。
☆鎮痛剤の使用などにより若干異なります。
☆状況により異なる場合がございます。不明な点がございましたら、気軽にお問い合わせ下さい。
胃内視鏡検査の流れ
●検査の予約
原則的に、予約制になっています。電話あるいは受付でご予約ください。
(後は、以下のことを守り、検査の日時にご来院いただくだけでけっこうです。)
①検査前日
常用薬は服用して差し支えありません。普段どおりに生活し、夕食は軽めに、夜9時までに
済ませます。それ以降は、水、お茶、スポーツドリンク以外の飲食はしてはいけません。
②検査当日の朝
高血圧、不整脈、喘息の薬はいつもどおり服用して下さい。それ以外の薬については
前もって医師に相談してください。また、当日の朝食はもちろん、検査が終わるまでは、
水、お茶、スポーツドリンク以外の飲食は一切禁止です。
③来院・受付
④検査
胃の中の泡を取りのぞき、胃の壁をきれいにするために、消泡剤(やや苦目の白い液体です)を飲みます。
前処置①両方の鼻腔に局所血管収縮剤・局所麻酔剤をスプレーします。
出血しにくくするだけでなく、鼻のとおりもよくするために行います。
前処置②のどに麻酔を行います。
前処置③細くて軟らかいチューブにゼリー状の麻酔薬を塗り、鼻腔に挿入します。
鼻腔の痛みが抑えられ、内視鏡の通過がスムーズになります。
内視鏡と同じ太さのチューブを使うことが多く、この段階で、実際の内視鏡の挿入感を
イメージしていただけます。
少し時間を置いて鼻の表面麻酔が効いてきたら |
⑤検査結果の説明
撮った画像を見ながら医師の説明を受けます。
組織を採った場合には、2週間後に病理結果を聞くために再度受診します。
大腸内視鏡検査の流れ
●検査はすべて予約制になっています。電話あるいは受付で予約してください。
●外来受診
検査予定日の3日以上前に外来受診をしていただき、前処置薬(下剤)を
お渡しし、検査の説明をさせていただきます。必要な検査を行います。
① 腹部レントゲン検査(症状により必要と思われた方)
② 心電図検査(70歳以上の方,心血管系の疾患がある方)
①検査数日前から
消化の悪い食べ物(種のある果物・こんにゃく・海藻類・きのこ・ゴマ・豆・ごぼう、
さつまいも等の根菜類)等のお食事はお避けください。
②検査前日
朝から(うどん・お粥・パン)等柔らかく消化の良い低繊維・低脂肪の食事を摂って下さい。
夕食は夜9時までに済ませ、その後、処方された下剤を2種類服用します。
③検査当日の朝
朝食は摂らないで下さい。高血圧・心臓・喘息の薬を服用している方は、通常どうり内服して下さい。
水分の摂取(お水、お茶、スポーツドリンクなど)は可能です。
④来院・受付
受付後、1~1.8リットルの水に溶かした検査前処置用下剤を1~2時間かけて数回に分けて飲みます。
服用から約1時間たつと排便が頻回になりますが、2時間ほどすれば落ち着いてきます。
⑤検査
検査着に着替え、左脇を下にして、ひざを少し曲げた |
検査に要する時間は、15~20分程度ですが、腸の長さや形状により個人差があります。
もしも、腸の粘膜に異常な発赤や盛り上がりなど、がんを疑う病変やポリープが見つかれば、
特殊光や色素で精密診断し、内視鏡で生検(組織採取)します
⑥検査結果の説明
撮った画像を見ながら医師の説明を受けます。
組織を採った場合には、2週間後に病理結果を聞くために再度受診します。